まず用途で分ける
  • 履歴書・一般プロフィール:応募先の指示、本人の実際の印象、自然さを確認
  • パスポート・免許証・マイナンバー:本人確認を目的とする発行機関の現在の規格を最優先

加工項目ごとにリスクが違う

加工項目履歴書など公的本人確認書類
背景無地化・整理を検討しやすい。応募先指定優先発行機関の背景要件を厳密に確認
明るさ・色顔が自然に見える範囲で確認本人確認や顔色・輪郭を損なわないか慎重に確認
肌補正本人の印象から離れすぎないか確認本人確認を妨げる加工を避ける
髪・表情応募写真として自然かを確認顔形・特徴を変えないことを重視
服装生成変更の適切性を応募文脈で判断書類ごとの要件・本人性を優先
顔形・目鼻口本人の実際の印象を変えるため避けるのが無難本人確認に直結するため特に避ける

履歴書:法律上の一律「AI加工OK/NG」では考えない

履歴書写真について、すべての企業に共通する一つの「AI加工はここまで」という公的基準はありません。背景を整える、明るさを調整するなどの処理が実務上使われる一方、顔立ちや服装を大きく生成変更すると、実際の本人の印象と乖離する可能性があります。

応募先が写真加工について具体的な条件を示している場合は、その案内を優先してください。背景については履歴書写真の背景色、元写真の服装・髪・表情は履歴書写真の撮り方で分けています。

パスポート:外務省の規格と本人確認が基準

外務省はパスポート写真について、国際民間航空機関(ICAO)の勧告を踏まえた規格を示しています。規格に合わない写真や本人確認を妨げる写真では、適切な写真への差し替えを求められる場合があります。

AIで自然に見えるかどうかだけでは判断できません。顔位置、背景、撮影時期などを含め、パスポート写真の現在の規格を確認してください。

SnapIDのパスポート用途:現在確認したSnapIDのパスポート向けプリセットは2:3 / 2×3cmで、日本の提出用物理写真45×35mmと一致していません。この状態では日本のパスポート向け製品CTAを行いません。

マイナンバーカード:公式に加工への注意がある

J-LISのマイナンバーカード公式サイトは、対面確認を妨げる加工を不可とし、画像編集ソフトで加工した画像は受理されない場合があると案内しています。AI加工を使う場合、「きれいに見えるか」より本人確認に影響しないかが重要です。

→ マイナンバーカード顔写真の規格

運転免許証:サイズだけでなく写真条件を確認

警察の申請写真案内では、正面、無背景、上三分身などの条件が示されています。AI加工について一律の説明へ広げるのではなく、対象手続きの現在の発行側案内を確認します。

→ 運転免許証の写真サイズと条件

SnapIDは何を変更し得る?

生成指示で扱う範囲

確認したSnapIDの実装では、背景、構図・姿勢、髪、メイク、肌の見え方、服装、表情、明るさ・コントラストなどを生成指示で扱います。厳格なモードでは一部変更を抑える指示もあります。

ただし、これは生成モデルへの指示です。「この設定なら公的規格に適合する」という検証機能ではありません。

また現在の生成フローでは、元画像を外部APIへ送って処理します。「端末内だけで加工」とは案内しません。

生成後に見る7項目

  1. 元写真と比べて顔形が変わっていないか
  2. 目・鼻・口・耳が不自然になっていないか
  3. 髪の輪郭に欠け・増殖・にじみがないか
  4. メガネ・アクセサリーが変形していないか
  5. 服の襟・肩・柄・ボタンが崩れていないか
  6. 背景境界が不自然でないか
  7. 用途の公式/応募先条件を満たすかを別に確認したか

「strict」「本人保持」という設定名を過信しない

画像生成プロンプトに本人性を守る指示があっても、生成結果が毎回同一人物として完全に維持されることを証明するものではありません。顔写真を提出する前には元写真との比較が必要です。

よくある質問

履歴書の背景だけAIで白くするのは問題ないですか?

一律に禁止する共通規則はありませんが、応募先指定と仕上がりの自然さを確認してください。髪や肩の輪郭が変形していないかも見ます。

AIでスーツへ着替えれば履歴書に使えますか?

技術的に可能でも、応募写真として適切かは別判断です。実際の本人の印象から離れすぎないか、応募先の意図に反しないかを考えてください。

公的書類はAI加工禁止ですか?

すべての書類を一つの「禁止」でまとめるのではなく、パスポート・免許証・マイナンバーカードそれぞれの現在の発行機関規格を確認します。

公式情報(2026年8月21日確認)

公的書類の要件は変更される可能性があります。申請時には発行機関の最新公式ページを必ず確認してください。